やりがい搾取を見抜くために | 企業のやり口を解説

社畜ライフハック

やりがい搾取とは、労働者が持つ使命感や仕事への情熱を利用して、正当な賃金や労働環境の改善を行わずに働かせ続ける構造を指します。

このような搾取に騙されないように、企業のやり口と原因について整理しましょう。


企業のやり口

やりがい搾取にはいくつか種類があります。
一つずつ紹介していきます。


貴重な体験系

「貴重な経験ができる」と称して、低賃金で働かせる手口です。

運営や会場スタッフ・遊園地のキャストのようなアルバイトなどが該当します。インターンシップでも稀に似たようなことがあります。低賃金どころか1円も払われないケースも多いです。

あなたがそういった体験を通じてスキルアップしたいと考えているなら別ですが、そうでないなら相応の報酬を貰うべき案件です。

学生などは騙されやすいので、気をつけましょう。


お客様は神様系

お客様のために死ぬ気で働くという宗教です。

お客様は大事ですがその気持ちだけで賃金以上に働くべきは「経営者側」です。労働者はあくまで「賃金を対価に労働を行う人」なので、妥当な賃金が貰えないのであれば従う義理はありません。

飲食店などに多いので気をつけましょう。


夢のある事業系

最近起業したばかりのベンチャー企業では、夢を見せて低賃金で働かせようとするケースがあります。

その夢に共感し、社長と二人三脚でやるなら問題ありません。(その場合相応のポストを要求すべきですが)

一社員として雇われているなら、その夢が本当に唯一無二なのか、報酬は妥当かを常に見極める必要があります。


社会システム系

福祉や医療・物流インフラ・建築などは社会システムであるため、そういった重要な役割を担うことにやりがいを持たせようとします。

確かに重要な仕事ですが、低賃金の割にあまりにやることが多いなら、その業界自体に改善点がある証拠です。

「自分が辞めたら困る人が出てくる」と悩んでしまうことが多いですが、それでもやりがいのために賃金を犠牲にするかどうかは冷静に判断すべきです。


あこがれの業界系

子供が憧れがちな業界だとやりがい搾取は起きやすいです。

たとえばゲーム業界やアニメ業界・テレビ業界のような娯楽を作る仕事は、それだけやりがいを感じやすくそれを利用されるリスクも高いです。

利用されてもなお、楽しいと感じられるかよく考えましょう。


騙されないために

こういったやりがい搾取に騙されないためにはどうすればいいでしょうか?

まず「経営者はできるだけ安く良い労働者を手に入れようと必死」ということを認識しておく必要があります。

利用されていると自覚した上で、なお奉仕するほどの価値がある企業か?を常に自問自答しましょう。

そうすれば自ずと答えは見えてきます。


騙されてしまったら?

では自分がやりがい搾取されていると感じたらどうすればいいでしょうか?

選択肢は2つあります

・賃金ぶんしか働かない
・転職する

やりがい搾取に遭ってしまう人間は、それだけ仕事に対するモチベーションが高い人間でもあります。きっと良い会社があるので、転職の準備をすることをオススメします。

今すぐ転職できない場合は、無理に全力を出さず手を抜くことも一つの方法です。多少サボっても大きな問題にならない職場なら、健康や時間を守るために調整して構いません。

もしそれで会社の業績が下がっても、それは会社の責任です。働きながら少しずつ次の準備を進めましょう。

ありがとうございました。

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