口出しがうるさい上司の問題点と対処法【上司ガチャ】

社畜ライフハック

職場での人間関係、とりわけ上司との関係は仕事のしやすさに直結します。

いわゆる「上司ガチャ」と呼ばれる言葉が広まるほど、誰に当たるかで働きやすさが大きく変わるのは事実。

その中でも特に多くの人を悩ませるのが「口出しがうるさい上司」。細かい指摘や逐一のチェック、必要以上の報告を求める姿勢に疲れてしまう人は少なくありません。この記事では、そんな口うるさい上司に振り回されすぎないための対処法についてまとめます。


なぜ上司は口出しをするのか?

口うるさい上司の本質は必ず以下のどれかのパターンに該当しています。

  • 細かくチェックすれば完璧なものができると誤解している
  • 「部下の管理」という言葉を間違った形で理解している
  • ケチをつけることで自分を優位に立たせたい

細かくチェックすれば完璧なものができると誤解している

このタイプの上司は、細かく指示を出し、その通りに仕事を進めているか細部まで監視することで、完璧な成果物が出来上がると信じています。

しかし「マイクロマネジメント」という言葉がある通り、細かい管理は仕事のモチベーションを下げ、部下の成長を妨げます。

もし完璧なものを作成したいのであれば、大事なことはミスが起きづらい業務プロセスを作ることです。しかしそういった発想がない無能な上司・会社だと、業務プロセスに問題があるとは思わず「個人の責任」として根性論を振りかざし、業務効率の悪さが一生改善しないブラック企業が出来上がります。

結果耐えかねた社員の人材流出が進んでいきます。


「部下の管理」という言葉を間違った形で理解している

上司の仕事はあくまで部下の管理であって「監視」ではありません。

「部下の管理」とは、適切な仕事を割り振り部下の能力を最大限引き出すことです。しかし上司の仕事を「部下の監視」だと誤解してしまうと、仕事の進め方をチェックし自分のやり方を強制したり、逐一報告を求め「部下がちゃんと仕事をしているかのチェック」などを始めたりします。

しかし、重要なことは「能力を活かし適切に仕事ができているかどうか」です。適切な仕事とはすなわち、納期までに最低限のレベルのものを作成できているということ。それができているなら、あとはさらに成長するための土台を作り、より働きやすい環境を作ることが上司の仕事です。

しかし間違った解釈をした上司は「自分のやり方と違う」「サボっている時間がある」といったマイナス面が気になり、そのような働きやすい環境を作る発想がありません。

こうして社員のモチベーションが低下し、人材流出が進んでいきます。


ケチをつけることで自分を優位に立たせたい

自分の能力に自信のない人ほど、人の粗探しをして相対的に自分を優位に立たせようとします。

そうした人間性の劣った人が上司になってしまうと、部下の仕事や実績にケチをつけ、足を引っ張りはじめます。シンプルに人間性が悪いので、どうしようもありません。

とはいえ、自分に自信が持てないというのは、会社の責任でもあります。やりがいや成長を感じられない会社で働き、人間的な成長機会もないままに気づけば上司になっていたわけですから、大学卒業したての新入社員がある日突然管理職を任されるのに等しいです。

大学生といえばピンからキリまでいて、将来を見据えてビジネスに創作にボランティアなどを行う立派な若者もいれば、飲み会に明け暮れて路上で他人に迷惑をかけいつまでも学生気分の人もいます。

そんな学生気分の大人が上司になってしまうと、このように個人の感情で他人を傷つけてしまうわけです。人間子供っぽいの一面を持つことも大事ですが、仕事では切り替えて欲しいところですね。


口うるさい上司への対処法

ではそういった上司にはどうやって対処すれば良いでしょう?
まず大切なのは彼らに問題があると認識することです。

  • 成果を出す能力がないこと
  • 上司としての適性がないこと
  • 人間性に難ありであること

こういった問題のある方が上司になったがゆえ、あなたが今苦労しているということを認識しましょう。良い上司に巡り合うかどうかは運であり、たまたま問題のある上司に当たってしまった。ただそれだけです。


会社にも問題はある

とはいえ、問題の全てが上司一人のものであるとも言い切れません。

そういった部下の扱いが悪い上司を生み出し、今もなお野放しにしている会社の人材育成の失敗でもあります。

残念ながら、日本企業の大多数が「労働者」を大切にしているとは言い難い状況にあります。多くの企業にとって労働者の保護は「人道的」「社会的」なものであって、良心の上に成り立っています。

しかし本当はそうではありません。

現代社会ではかつての「労働者を奴隷のように働かせるやり方」では通用しなくなってきています。労働者の能力を引き出し上手く活かす。そのために労働者の待遇を良くしないといけないのです。

つまり今の社会において労働者の待遇改善は「会社の成長のため」にやるべきことなのです。一方でそのような理解をしている経営者がほとんどないので、形ばかりのホワイト企業やブラック企業ばかりになってしまっています。

耐えるか転職しかない

このような社会において、我々労働者ができることは2つしかありません。

耐えるか、転職です。

耐えるのは防衛、転職は戦略的撤退とでも捉えてください。耐えて耐えて耐え続け、あなたが会社のトップに限りなく近づいた時、もしかしたら状況は改善するかもしれません。

それが難しければ転職の準備をしましょう。スキルアップを図り会社からおさらばです。

ありがとうございました。

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