仕事がなくて暇な状況。普段忙しい人なら嬉しいでしょうが、一方暇すぎてストレスという方もいます。特に、仕事がなくて暇にも関わらず業務を監視されたり進捗を確認される場合。
これらはパワハラに該当する可能性があります!
まずは一般的な見解から見ていきましょう。
一般的な見解
Q.仕事をもらえないにも関わらず、無駄なことをしていないか監視されたり進捗を求められることは問題ですか?
A.はい、そのような状況は問題があります。特に以下の点において、職場環境や上司の管理手法として不適切であり、場合によってはパワハラに該当する可能性もあります。
1. 業務上の合理性の欠如
通常、進捗管理や行動監視は「割り当てられた業務に対して適切に遂行されているか」を確認する目的で行われます。しかし、
- 業務が明示されていない
- 成果を求める対象が存在しない
という状態での監視や進捗要求は、管理職の責任放棄と評価されます。
2. パワーハラスメントに該当する可能性
厚生労働省が提示するパワハラの6類型のうち、以下のような行為に当てはまる可能性があります:
類型 | 内容 | 該当する行為の例 |
---|---|---|
精神的な攻撃 | 不必要に叱責・詰問 | 「何もしていないのか」と繰り返し責める |
過大な要求 | 実行不能な要求 | 仕事を与えないのに進捗を求める |
過小な要求 | 能力に見合わない業務量 | 業務を与えず、評価だけする状態 |
人間関係からの切り離し | 孤立・無視 | タスクを渡さず観察だけされる |
特に、意図的に無視・隔離・干渉のいずれかを含む場合、ハラスメントの性質が強まります。
3. 従業員の心理的影響と組織の損失
- 本人はやるべき仕事がない状態で「ただ見張られている」と感じ、ストレスや自己効力感の低下を招く
- 組織としてもリソースが無駄に浪費され、生産性の低下につながる
結論
仕事を与えられず、かつ無駄にしていないかを監視され、進捗を求められる行為は、極めて不合理かつ精神的圧迫を伴う行為です。継続的・意図的であればパワハラと判断される可能性が高いため、記録と相談による冷静な対応が重要です。
部下の自由を制限するのはマネジメントじゃありません
以上、一般的な見解でした。
確かに暇で給料がもらえるというのは人によっては天国ですが、暇な時間でも会社にいないといけないわけで、人生の浪費に等しいです。せめてスキルアップなどに有効活用できればいいですが、関係のない業務をやっていると指摘してくる上司がいると、伸び伸びと勉強できませんよね。
上司本人はしっかりと部下をマネジメントしているつもりかもしれませんが、明らかに逆効果です。
仕事において大切なのは、与えられた仕事を期限内に終わらせることです。仕事も期限もない状態であれば、本来その時間は自由であるべきですし、部下を自由にさせたくないなら適切に仕事を振るべきです。
そういった当たり前のことがわからない上司が昨今増えているようなので、困ったものですね。
仕事をもらえないなら転職の準備を
やる気があるのに仕事をもらえない場合、早めの転職をオススメします。自由時間が少ないと転職の準備も大変だと思いますが、休日を上手く使って頑張ってください。
また、暇な時間が辛いのであれば「期限ギリギリまで仕事を引き延ばす」というやり方もオススメです。本来は推奨されない方法ですが、部下の問題は上司・会社の問題です。暇なのに自由が少ないという状況を嫌がっている部下の問題を察することもできずに、部下の行為を咎めるのはお門違いです。
部下も人間であり、仕事のために生きているわけじゃありません。我々は少しでも快適に生活を送るため仕事をしお金を稼いでいるわけです。もちろんその快適な生活には仕事中も含まれます。よりストレスの少ない環境にするため、法律に則って工夫するのは当然ですよね?
皆さんの人生が快適なものになることを祈っています。
ありがとうございました。
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